胃がん健診について
胃がん検診(内視鏡検査)は、症状のない方を対象にした、がん予防と早期発見のための検査です。
胃がんは日本人にとって比較的多い病気ですが、初期には自覚症状がほとんど現われません。だからこそ、定期的な検診によって早期に発見し、適切な治療につなげることが非常に大切です。
高崎市では胃がん検診として、胃がん【バリウム】検診、胃がん【内視鏡】検診、胃がん【リスク】検診を実施しています。当院では【内視鏡】検診、胃がん【リスク】検診(採血)に対応しておりますので、対象となる方はお気軽にご相談ください。
検診と診療の違い
胃がん検診は、症状のない方を対象に、内視鏡検診や胃がんリスク検診(採血)を行い、必要に応じて精密検査や治療へとつなげることを目的としています。
一方、胃の痛みや不快感など何らかの症状がある場合は、「診療」として速やかな対応が必要です。この場合、正確な診断と適切な治療が優先されます。
胃がん検診 | 診療 | |
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対象 | 症状のない方 | 症状のある方 |
目的 | 胃がんの早期発見・予防・死亡率減少 | 症状の原因を正確に診断して治療を行う |
重複する点 | 不利益の最小化、適切なふるい分け | 緊急性、正確な診断 |
高崎市胃がん検診のご案内
胃がん【内視鏡】検診
対象者 | 40歳・45歳と、50歳以上で、前年度に高崎市の胃がん【内視鏡】検診を受けていない方 |
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検査 内容 |
胃カメラ検査(胃内視鏡検査): 内視鏡(胃カメラ)を口または鼻から挿入し、胃の中を観察します。 |
費用 | 2,000円 ※70歳以上、生活保護世帯・非課税世帯は無料 (詳しくは高崎市のホームページをご確認ください) |
検査の注意事項
- 検査当日は、健康保険証やマイナンバーカードを忘れずにお持ちください。検査中に生検(細胞組織診)が必要になった場合、保険診療となり、別途費用が発生することがありますのでご了承ください。
胃がん検診の流れ
当院の胃がん内視鏡検診(胃カメラ検査)の流れをわかりやすくご案内いたします。
1. ご来院・問診票のご記入
まずはご来院いただき、問診票に健康状態やこれまでの病歴をご記入ください。
2. 胃がんリスク検診(ピロリ菌)の確認・採血
ピロリ菌感染の有無を確認するため、「ABC検診(ピロリ菌検査)」の受診歴をお伺いします。必要に応じて、採血を行います。
3. 内視鏡検査のご予約
胃カメラ検査の日程をご相談のうえ、ご予約いただきます。
4. 内視鏡(胃カメラ)検査の実施
ご予約日にご来院いただき、胃カメラ検査を受けていただきます。検査当日は、その場での診断結果(一次判定)のご説明は行っておりませんのでご了承ください。
5. 検査結果のご説明
検査後、専門医が二次判定を行います。すべての結果がそろうまでに約1か月ほどかかります。結果が出る頃(約4週間後)に、再度ご来院いただき、詳しくご説明いたします。
検診を受ける際の注意点
- 胃の痛み、不快感、食欲不振などの症状がある方は、検診の時期を待たずに、できるだけ早く医療機関を受診してください。
- また、妊娠中の方や胃の手術を受けたことがある方は、検診を受けられない場合がありますので、事前にご相談をお願いします。
検診結果について
がんの疑いなし(精密検査不要)と判定された場合
「がんの疑いなし(精密検査不要)」と判断された方は、次回の胃がん検診(2年後)を忘れずに受けましょう。ただし、検診後に胃の痛みや不快感、食欲不振、飲み込みにくさなどの症状が現れた場合は、次回の検診を待たずに、すぐに医療機関を受診してください。
がんの疑いあり(要精密検査)と判定された場合
「がんの疑いあり(要精密検査)」と判定された方は、必ず精密検査を受けてください。胃がんは初期症状が出にくいため、症状がないからといって放置せず、必ず医師の指示に従って検査を受けましょう。
まとめ
胃がん検診は、症状のない健康な方を対象とした「早期発見・予防」のための検査です。もし胃に不調を感じている場合は、検診ではなく医療機関での診療が必要となります。ご自身の健康を守るためにも、症状が出る前から定期的に検診を受けることをお勧めします。
ご不明な点がありましたら、お気軽にスタッフまでお尋ねください。安心して検診を受けていただけるよう、私たちが丁寧にサポートいたします。